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“カナちゃん”は、8年前の6月、港で兄弟と一緒に路頭に迷っていたところを保護されました。
体は汚れ、ドロドロの状態でしたが、人懐っこく「にゃ〜にゃ〜」鳴いて寄ってきたそうです。
シャンプーをしてもらい、きれいになった”カナちゃん”ですが…ずっと食べるものがなく、まともな食事を摂っていなかったせいか、最初はキャットフードも口にしなかったそうです。
先輩猫さんの”ハルカちゃん”や”タマちゃん”が美味しそうに食べているのを目にするうちに、キャットフードや鰹節も食べるようになりました。
先輩猫さん達とケンカすることもなく平和な日々を過ごしていましたが…食事が摂れなくなり受診した結果、腎臓病が発覚。
お薬や点滴治療で小康状態を保っていましたが…数日前より少量の水分しか摂れなくなり、本日15時頃、飼い主さんに抱かれ静かに息を引き取りました。
“カナちゃん”の病気が悪化した時…飼い主さんと、”カナちゃん”にとって今、何をどうしてあげることがベストなのか…⁈と、よくお話しました。
入院して効果が出るかどうかわからないけれど、点滴など出来る限りの治療をするのがいいのか…
点滴をしても一時しのぎにしかならないのなら、出来るだけ痛い思いをさせることなく飼い主さんと一緒に過ごす方がいいのか…
結局、飼い主さんと離ればなれになる入院は避けよう…と。
本当に辛そうな時だけ点滴をしてもらうようにして、お口から水分が摂れ、よたよたでも歩けるうちは飼い主さんと一緒に過ごすことを選択されました。
お天気の良い日はお散歩に行き…夜は一緒に寝て…最後の最後まで大切な時間を過ごされました。
今夜が”カナちゃん”と過ごす最後の夜になります。
「今日が最後だから”カナちゃん”の横で寝るね」と飼い主さんは優しくおっしゃいました。
それを聞いて、”カナちゃん”にとっても飼い主さんにとっても悔いのない最期を迎えられたんだな…と、安心しました。
人も動物も同じですよね。
お互いが安心できて、納得のいく最期…
残された時間をどう過ごすか…
その時、その時を大切に、悔いのないように過ごせたら…と思います。
“カナちゃん”のご冥福を心よりお祈りいたします。